電子・陽電子リニアコライダー ILC実験の紹介

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1. リニアコライダー (Linear Collider) とは?

リニアコライダーとは粒子を加速する加速器の一種で「線形衝突加速器」のことです。
( 加速器に関する分かりやすい説明はこちらへ )

「電子」と電子と同じ性質で反対の正の電荷を持った「陽電子」を15kmずつ加速して中央で正面衝突させます。
従って大型の線形加速器を建設するには両側で30kmのトンネルを掘る必要が有ります。


Fig.1 ILCリニアコライダー計画のパンフレット表紙より

Fig.2 検出器の全体予想図
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2. リニアコライダー実験の目的

物質の質量の起源と言われるヒッグス粒子の探索がこの実験の大きな目標です。
ヒッグス粒子は標準模型(物質の最小単位素粒子を表す理論) で予言されているにも関わらず、未だ見つかっていません。
また現在の標準模型の枠を越える「超対称性理論」に従うような粒子「SUSY粒子」の発見も期待されています。




Fig.3 物質は何から出来ているのか?
粒子の衝突からビッグバンを作りだす


3. リニアコライダー実験のための検出器

ヒッグス粒子などの未発見の粒子を探索するためには高性能の検出器が必要です。
新潟ILCグループでは「カロリメータ」と呼ばれる粒子のエネルギーを測定する検出器の開発、研究に参加しています。


Fig.4 シミュレータで作成した検出器全体の外観


Fig.5 シミュレータで作成したイベントの例


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